2020年4月1日

羽仁もと子の言葉をお届けします 4月

今年こそは心のどかにこれこれのことをしようと思い、あるいはまた忙しかったこともこれで一段落ついたから、

これからは少しゆっくりしようと思っていても、実に人生には思いがけないことばかり多いものです。

*  *

今はこれこれの心がかりがあるから、何にも身にしみてする気にならないといい、またはこの事の済まないうちは、

仕事も手につかないとかいうようでは、私どもはほとんど始終静心なく暮らさなければなりません。

そうして、しなくてはならない多くの仕事を残して、その生涯を閉じなくてはならないことになりましょう。

私どもは無事の日を常と思わず、むしろ心がかりのあることを、人生普通のことと思うように、

わが心を鍛えておかなくてはなりません。そうして無事の日を、特に与えられた恵みの時として感謝し喜びもしたいと思います。

思想しつつ生活しつつ 上 「唯今主義」