親しい五、六人の人間が朝に晩に顔をあわせて、自然互いに細かに影響しあう家庭において、不平不満に囚われず、現在よりもより以上の工夫と努力をしてゆこうしてゆこうという心を持ちつづけるようにしましょう。
どこまでも素直に謙遜なその心持ちが自然に言葉や態度にも出てくるような、純粋な人にしていただきたいと心の底から希いつつ祈りつつ生活しましょう。
羽仁もと子著作集 友への手紙より「涼しい生活」