2024年4月3日

愛すること  羽仁もと子の言葉 4月

この世の光明の側について考えると、

すべての幸福が皆われわれの愛と同情から来ているのです。

私どもがもしも本当に人を愛することが出来たなら——

完全に愛するまでにゆかないまでも、

今より少しでも余計に愛することが出来たなら、

それだけ多くわれら自らが幸福になり、

また他を幸福にすることが出来ます。

さらに進んでもう少し余計に愛することが出来たなら、

自他の幸福がまたそれだけ余計になります。

 

 羽仁もと子著作集  思想しつつ生活しつつ祈りつつ(上)「愛と寛容」より