2026年3月1日
3月「我々の住む所」
家庭と社会との通路に、二筋のみちがあります。一つは社会のほうから一つ一つの家庭、ありのままの事情や出来事や新しい知識を送り込む道で、いま一つは我々の家庭から社会に向かって、温かい空気と清らかな風を送り出すみちです。…女ばかりでなく、男も子供も、一人一人が自分たちのつくったよい家庭に、毎日楽しみ勇んで住むことが出来るように、社会というわれわれ全体の住む所は、この一つ一つの家庭に清く住み、正しく育って来た人の集団であることによってのみ、よき住家となり得るからです。そうしてこのよき住家明るい社会は、我々の手で作るエデンであります。エデンは神の言に護られている所である。神の国に住む時まで、私たちは強くこの世のエデンを要求してやむことが出来ません。
羽仁もと子著作集 第16巻「みどりごの心」より「我々の住む所」

